患者が自分のカルテを作る
医師は、学会などに参加して医学知識を学ぶだけではなく、生涯にわたって医療に係わる様々なことを自主的に勉強しています。
ある診療科から、情報技術の医療への応用について最近話題を紹介する講演を依頼され先日お話をしてきました。
情報技術は、病院や診療所での料金計算から導入が始まりましたが、徐々に処方や指示の伝達と検査結果の検索、そして病院や診療所でのカルテとしての利用(電子カルテ)へと応用範囲が広まってきました。
最近では、患者さんが自分自身の受けた医療行為や検査結果をまとめて、自分自身のカルテをコンピュータ上に作るようになってきました。このような動きをPersonal Health Recordと呼びます。このPHRとして注目されているGoogle Healthについて、紹介し、その仕組みや、利用する医療機関の意図などをお話してきました。
Google Healthでは、自分が飲んでいる薬の処方を登録したり、検査結果を登録したり、病名を登録することが出来ます。このように、様々な情報を登録することで、医療機関を移動したり、複数の医療機関を利用しても、自分のカルテを持ち歩いているのと同じ状況を電子的に作り出すことができます。こうすることで、無駄な検査を予防することや、検査結果の見落としを防ぐことができます。さらに、別な医師から処方された別の薬が副作用を起こす組み合わせだった場合に、Google Healthは警告を表示するなどの機能も持っています。
将来は、このようなサービスを通じて患者さんが自分自身の医療行為をしっかり把握して、その医療行為を評価することが容易になっていくのでしょう。このような変化を意識して、医療従事者は研鑽していかなければならないことをご紹介しました。
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